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あらすじ

　はちわれ仔ねこの天田が「ねこの町」に辿り着いてから季節は変わり、空を時折白いものが舞う、そんな寒い頃。町一番の賑やかねこ・順平が、突如失踪した。 　町のねことヒトが協力して順平の行方を追っている最中、「ねこの町」の平和を脅かす「ねこさらい」の情報が齎される。まさにその夜、町の最強のねこの一角であるロボねこ・アイギス、そして彼女の「一番の大切」である理が、為す術なく「ねこさらい」にさらわれてしまう。 　アイギスと理の誘拐を阻止しようとした天田と荒垣の前に怪しいねこふたりが現れ、妨害してくる。しかも、荒垣の言葉で、天田は荒垣とこのねこたちが知り合いだということに気づいてしまう。 　理とアイギス、順平の救出作戦が始まり、その中で天田はあの怪しいねこふたりが廃屋に入っていくのを目撃する。天田は、そっとそこに忍び込むが―― 　ねこでもやっぱり天田と荒垣さん、ねこでもやっぱり個性的ななかまたち、そして対立する謎多きねこたち「ストレガ」。 　今回も、可愛らしさと残酷さ、あたたかさとかなしさを、「月光館書店　白い犬文庫」のスタイルでぎゅっと詰め込んだ、ふわふわあったか、そしてちょっぴりほろりとなっちゃうストーリー。